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▲境町の浸水シュミレーション。深い所では20m超
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▲古河市で利根川が決壊した場合の境町の浸水シュミレーション
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26日、木曜日、境町中央公民館にて、防災・減災対策の分野で第一人者の、東京大学特任教授片田敏孝先生を講師に迎え、大規模水害から犠牲者ゼロを達成するために防災講演会を開催させていただきました。
境町では、関東東北豪雨災害を経験し、2年間かけて、ハード・ソフト両面の整備および計画を実施してまいりました。利根川が決壊した場合町の9割以上が浸水し、古河市で決壊しても、その後町へ水は流れ込み浸水する。その期間は、町の中心部を2週間から3週間浸水するとシュミレーションされ、犠牲者が数千人を超えると予想されております。
これらの予想から、当町では犠牲者ゼロを目指して、片田先生に、関東東北豪雨災害の検証と利根川決壊時の広域避難について講演をしていただきました。講演のなかで、行政ができることには限界がある、自助、公助、共助の中で、共助が一番大切だというお話し、そして、行政をあてにせず自分の経験にもとづき早く避難する。避難時の犠牲も多いので、避難の時期、そして水害想定深度より高い建物であれば、避難よりも上の階に、町外の親戚がいれば普段から避難時の協力を依頼しておくと良いということが印象的でした。
今後とも町としては、住民の皆様の命を守る行政を推進してまいりますので、ご協力のほどよろしくお願いいたします。結びに、今回の講演会ならびに、境町の洪水害調査委委員会の委員長を引き受けていただきました片田敏孝先生にはあらためて感謝を申し上げます。