26日、夕方からは、長野県塩尻市職員でありながら、職務外で街の活性化に取り組む山田崇さんを講師に迎え、境町アフター5勉強会を開催させていただきました。
空き家からの商店街賑わい創出プロジェクト「nanoda」
「やりたい人が気軽に自由に真剣に、普段の肩書きとは関係なくできるところなのだ」
塩尻市大門商店街の一角にある「nanoda」は、「〜なのだ」と題した企画をいろいろと行っている。例えば、みんなで塩尻ワインを楽しむ「ワインなのだ」、空き家があるところをノックして「掃除させてください」と言って、掃除のあとそこでご飯を食べるという「お掃除なのだ」はもう10軒にもなる。そのうちの3軒はこれがきっかけとなり、若者が借りている。全国の塩を野菜やおにぎりにつけて味比べをする「しおなのだ」「30時間トークマラソン」等々。地域のことをみんなで一緒に楽しんでしまおうという精神にあふれていて、「〜なのだ」という力の抜け具合もちょうどよく、楽しそうだと若い人たちが集まり、商店街にも活気が生まれ、交流が起こる。人が集れば情報も集まり、アイデアが生まれて、また次の新しいなにかが生まれていく。「nanoda」は、2012年4月、当初は塩尻市職員の有志が中心となり月1,000円を出し合って運営しはじめた。現在は商店街や移住してきた若い人たちも参加している。立ち上げから代表を務めているのが、市役所職員の山田崇さんである。
「偶然の出会いからなにかが生まれることが楽しい」 山田さんは、塩尻市での視察受け入れも含め、年110回の講演をこなす。そのプレゼンテーションは楽しく元気だ。だから、山田さんに会いに来る若者は多い。山田さんは会いたい人がいればどこにでも出かけていく。そしてそこで出会った人たちがまた塩尻にやってきて、ネットワークがつくられていく。「誰もやっていないことをしてやっていけたらいい。まちを変えるのはむずかしいけれど、自分の範囲でできることをやっていけば、結果的に市役所の仕事にも結びついていく。もっと先に必要になるだろうことを仕事にする」。そしてそういう山田さんの思いや行動を支えているのが、市役所の上司や仲間だ。50年後の塩尻がどうなるか。「やりたい人がやりたいことができる塩尻にしたい」。〜塩尻耕人より抜粋〜
▲山田崇さんこと山ちゃんと
やまちゃんとは、明治大学でのフランス研修が出会いであり、地域活性化プロジェクト「nanoda」という取り組みを教えていただきました。今回の講演では、更にnanodaが進化しており、とても素晴らしい取り組みに感銘を受けました。境町役場職員研修のために茨城県境町までお越しいただき、あらためて感謝を申し上げるとともに、今後ともご指導をよろしくお願いいたします。