令和元年9月10・11日、境町議会第三回定例会の決算特別委員会が開催され、平成30年度の決算を審議いただきました。
平成30年度の決算について、歳入につきましては、前年度決算額に対し 48.8%増の209億5,827万円となり過去最大の決算額となりました。
町税収入においては前年度と同程度の35億746万9,000円、地方交付税は前年度の算定により、平成29年度の町税が増加した影響により、平成30年度の地方交付税は対前年度比2.9%減の15億2,941万4,000円、町債が前年度比2.0%減の7億7,779万7,000円となりました。
ふるさと納税関連につきましては、対前年度比177.5%増の63億6,879万5,000円と大幅に増収となり、全国でも8位の寄付額まで成長いたしました。また、道の駅の整備や農業者支援、健康づくりの推進などに、地方創生交付金2億3,463万6,000円を獲得、水害避難タワーやPFIによる住宅整備事業のため、社会資本整備総合交付金など、総額8億146万2,000円に及ぶ 国・県の補助金を獲得することが出来、財源の確保を計ることができました。
歳出につきましては、前年度決算額に対し、50.2%増の206億976 万6,000 円となっております。給食費の半額補助をはじめ、子育て支援、福祉政策、防犯対策、防災対策、インフラ整備等、早急に対策が必要な事業から健康寿命を延ばすような長期的な事業までしっかりと事業を推進させていただきました。
財政については、ふるさと納税の拡充や、補助金を獲得することにより、町債の発行を抑制し、事業の継続性を図るために基金を積み立てたこと等による財政健全化への取組により、境町の将来の借金比率を示す将来負担比率は、昨年度より20.3%減の107.3%となり、平成22年度より県内最下位であった比率が平成30年度決算において北関東・県内ワースト1位ともに、脱出することができました。
45年以上増え続けていた、町の借金も5年で20億円の削減をすることが出来、財政調整基金をはじめ町の基金残高は27億円と貯金を大幅に増やすことも出来ました。5年間の財政健全化への取り組みがようやく実を結びました。
しかし、将来負担比率の平成29年度の市区町村全国平均値は36.4%であることから、当町のこの数値はまだまだ高いと考えておりますので、今後とも引き続き削減に努めてまいりたいと考えております。
なお、水道事業会計におきましては、13年毎年赤字が続いておりましたが、直近では2年連続黒字と改善してまいりました。しかし、平成30年度は、事業収益が5億3,886万 1,402円に対し、事業費用が5億4,174万1,660円と288万258円の赤字となってしまいました。以前の赤字のような基金を取り崩すほどの赤字ではないものの、今後の老朽化等を見据え外部公会計システムの導入など抜本的な改革を進めてまいります。
令和元年度においても、財政の健全化を図り、6年連続で借金を削減し、町民の未来が明るくなるそして、町が活性化するような事業を実施してまいります。